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上祐史浩・一般向け講義【2017】

第341回『苦を和らげ、苦に強くなる仏教・心理学の智恵』(2017年8月27日 東京 68min)
(2017年9月 3日)

1)苦の原因は間違ったとらわれという思想

1.仏陀の苦の原因の分析:無知による間違ったとらわれ
とらわれによる4つの苦しみパターン(四苦八苦)とは?
社会学の見解も同じ:不幸の度合い=全ての欲求÷充足された欲求

2.過剰なとらわれを和らげる方が、物事は逆に上手くいく
  1.とらわれ過ぎると、苦しみで身動き=努力ができなくなり、
  2.心が不安定になるため、物事を正しく見ることもできず、
  3.ストレスで健康を害し、奪い合いで人間関係を損なう。。
※仏教の止と観の教え:心が静まると、物事が正しく見える

2)とらわれを和らげる感謝の重要性

1.現代社会は、不満・怒り・奪い合いが強い。
  感謝は、足るを知り、分かち合い・愛を強める。

2.感謝のコツ:比較・偏差値ではなく、絶対値で感謝する。
  既に与えられているもの、当たり前と思っていたもの、
  他と比較せずに、皆が共有するものなどに感謝する

3.感謝は、とらわれによる苦しみを減らす。
  不幸ではなく、幸福を見る視点を培う。幸不幸は視点が作る

4.視野を広げ、他者への愛と、苦しみへの強さをもたらす。
感謝すべき他者の労苦に気づき、恩返し・愛の心が生じる。
無数の他者の苦しみが視野に入り、大きな心が生じると、
自分の苦は小さく感じ、苦に強くなり、苦に感謝さえ生じる。


3)苦しみを喜びに変える

1.仏教の心理学:苦と楽は表裏で、苦楽の輪がある。
視点を変えれば、苦しみは喜びになる。

2.苦しみを喜びに変える仏教の菩薩道

1.自分への過剰なとらわれが苦しみの因であり、それがなくなると、
他の幸福が自己の幸福となり、自分の苦の経験は、自分のとらわれ
を弱め、人・他の苦しみを知って慈悲を培う源となる。

2.現代は、幸福は優越感と、苦しみは劣等感と深く結びつく。
劣等感の苦しみは、慈悲の心を培う貴重な経験・宝でもある。


4)苦しみからの脱却法の例:心理学と仏教から

1.心理学が説く苦しみ・抑鬱を和らげる瞑想法・思考訓練
  1.思考感情に没入しない状態を作る(マインドフルネス瞑想)
  2.偏った思考に気づいて修正する(認知行動療法)

2.仏教の心理学(三つの根本煩悩)による苦しみの脱却法
落ち着ついて考えれば、気づくことが多い三つのパターン
  1.それなしでもよいかも、2.それあってもよいかも
  3.なすべきことから逃げていたからかも。

【お詫び】 動画画像がお見苦しい点、お詫び申し上げます。

 

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