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上祐史浩・一般向け講義【2017】

第322回『人生は長い夢と気づく悟り、その障害は自己特別視』(2017年4月16日 福岡 76min)
(2017年4月17日)

1.無常・無我の悟り

悟りの要点は、釈尊が説いたように、人生は必ず終わる長い夢(幻影・マーヤー)であることに深く気付くこと(無常の悟り)。「私」とは消え去るもので、その意味で、本当には存在しない(無我の悟り)。

2.人生は夢の如し

夜の夢の中では、それが夢だと気づけば、夢や夢の中の私への執着は消え、夢の中の全ての苦しみは消える。現実の私も、いつかは終わる「長い夢」と深く感じれば(=悟れば)、自分へのとらわれが滅し、全ての苦しみは消え、静まった大きな意識を得る(涅槃・大慈悲)。

3.死ぬ際に気づいても遅い

問題は、謙信が「(人生は)一睡の夢」、秀吉が「夢のまた夢」、信長が「夢幻の如くなり」と辞世の句で詠ったように、死ぬ際には皆が、人生は夢のようだと気づくが、それでは遅く、死ぬよりもずっと前に気づくことが悟りであること。スティーブジョブズもそうだった。

4.悟りの秘訣=自己特別視を避けた輪の悟り

死ぬ以前に気づけない理由は、気づかないうちに、人生の無常から目をそむけ、根拠もなく、あたかも自分だけは(すぐに)死ぬことはないかのようにかのように思い込むこと。この気づきにくい自己特別視に十分に気づくことが悟りの秘訣。
自他を区別せずに、今も無数の人々に起こっている老・病・死といった人生の無常の苦しみを共有すること。自と他の繋がりを意識する「輪の悟り」。自分に身近な人達、親族や友人・知人の死は、人生の無常を教える重要な教師であり、ブッダの御使いである。

5.人は誰しも皆、死刑囚という教え

死から逃れられないこの世に生まれた我々は、その意味で誰しもが死刑囚のようなものと仏典は説く。その死と無常による苦しみ・束縛から解放してくれるのが無我の悟り。上祐代表自身の体験・立場に基づく深い話が最後に語られる。必見!

 

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