聖地めぐり
ひかりの輪で行っている日本の聖地めぐりのご案内です。

ひかりの輪の聖地巡り

(7)聖地巡りに関する教え・思想

 ここでは、ひかりの輪における「聖地巡り」に関する教えや思想を、これまで刊行した特別教本(上祐代表・ひかりの輪編集部著)の中から一部引用してご紹介します。


●大自然と融合する道

 聖地巡りなどでは、よく、「大自然と融合する」という境地が説かれる。では、どのようにしたら、このような心境・生理的な感覚を得ることができるのであろうか。

 私の経験に基づけば、融合の障害は、やはり「自我執着」である。例えば、「貪りを滅して、あるがままに、与えられたままに、自然に生きよう」という心境になった時に、あたたかく大きな意識の広がりが生じ、大自然と融合する感覚が得られた。

 人間は、普通、「自然に生きる」のではなく、「外的な環境を変えて、もっと快楽を貪りたい」と考えているが、さまざまな山や川、木々や草花などは、外的な条件を「そのままに」受け入れて存在しているように思われる。私は、自分の体験に基づいて、この人間と自然の「あり方の違い」が、融合を阻んでいるのではないか、と思うのである。

 何かの木や花や山が、「自分が一番になりたい」と考えて、他と争ったりはしない。それでいて、個々の木や花や山が、その大小・美醜にかかわらず、生態系の中で、「自分の役割」を果たしている。人を癒すのも、一番高い山とか、一番大きな木だけではない。

 川の水は、特定の形を持たず、しなやかに、その流れるところの地形に合わせて進んでいく。幅広くなったり狭くなったり、深くなったり浅くなったり、速くなったり遅くなったりしつつ、淡々と流れて、ついには大海に行き着き、そして、水蒸気となっては、天に昇り、雲となり、雨として降ることを繰り返している。

 こういった大自然と同じように、私たちが貪りを止滅し、あるがままに生きようとするときに、それと融合した感覚がおのずと得られるのではないか。

〔2008年夏期セミナー特別教本『《改訂版》仏教思想と万物の尊重 縁起・自我・自業・感謝・慈悲』より引用〕

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●自我の肥大を防ぐひかりの輪での実践

 さて、こうした経緯をふまえて、ひかりの輪では、どのような実践によって、「自我の肥大」を避けて、真実の悟りを求めようとしているのかについてまとめておきたい。

   〔中略〕

 第4に、大自然の中での学習実践の重視である。

 ひかりの輪は、聖地巡りを行っている。そして、特定の人間ではなく、大自然に「神仏」を見いだすことや、自然の中のさまざまな生き物が、まさに「自然に生きている」ことに学ぶことや、人は、あくまで「大自然の一部である」と考えることなどが説かれている。

 ただし、人間が大自然の一部である、とか、人間が大自然と融合する(通じる)という考え方はよいのだが、「自分=大自然・大宇宙=神」になってしまうと、まさに「自我の肥大・誇大妄想」となってしまう。

 それは、自己中心的な意識が、「自分の肉体」を超えて、「大自然の大きさ」にまで拡大したものであり、「自我の肥大」であろう。

 これについては、仏陀が実践したように、人と大自然の関係を、ありのままに正確に考察することが重要である。そうすれば、自分=人には「実体がない」ことを悟ることができる。

 人は、単に「大自然の一部」というだけではなく、人は、大自然から生まれては、あっというまに、大自然の中に消えていく、「実体のない存在」である。例えるならば、人は、水の中の泡のようなものである、ということができる。

 泡は、水の流れの中から生み出されては、水の流れの中に消えていく。泡と水の流れは密接不可分で、水の流れが泡を生み出す「本体」であり、泡は本体の中に消えていく。こういった瞑想も、自然の中での学習実践ならば、よく行うことができる。

 こうした、仏陀の教えに基づく思索によって、大自然と融合し、かつ自我に対する執着が弱まった意識の状態に至ることができる。
 
 それを、体験に基づいて表現すれば、大自然と融合しつつも、自我が世界の中心ではなく、自我を取り巻く「大自然側に」世界の中心があるといった感覚であった。

〔2008年夏期セミナー特別教本『《改訂版》仏教思想と万物の尊重 縁起・自我・自業・感謝・慈悲』より引用〕

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●内観と聖地巡りの融合

 以上のように、内観を発展させると、大宇宙・大自然への感謝と一体感に行き着くが、これを体験的に培うのが、聖地巡りであり、発展的な内観の実践と組み合わせることが望ましい。

 発展的な内観の実践によって、理性を使って、自己存在の土台・根源として、大自然・大宇宙をとらえなおした上で、感謝と一体感をもって、大自然と向き合うならば、大自然と融合する仏教的な悟りの意識状態に近づきやすいということができる。

 現代社会に生きる人は、実際には大宇宙・大自然に支えられ、その一部として生きているにもかかわらず、そういった自覚がなく、自分と自然を切り離して区別し、自分だけの力で生きているかような錯覚をなしている。

 その結果として、他人や他の生き物・自然を害するような、自己中心的な生き方をして、地球環境問題まで起こしてしまっている現状がある。よって、仏教的な悟りを得るためには、こういった、自と他を区別し、自分と大自然を区別する心の働きを浄化し、大自然の一部としての自分を再認識することが望ましい。

 そして、私の体験上は、例えば、上高地などの純粋な自然・聖地は、現代社会の人々が陥りやすい、そういった自己利益の貪りや、貪りに基づく争いの心が静まって、純粋な自然が有している、他との調和・慈愛の心を培う体験をしやすいと思う。

〔2009年GWセミナー特別教本『《改訂版》内観と仏教の自己内省法 唯識思想と縁起の法』より引用〕

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●一元の悟りに向かう学習と実践の体系

 〔中略〕

 第3に、聖地自然巡りに参加することが望ましい。

 聖地自然巡りは、誰もができる、安全で有効な、一元の悟りの実践である。聖地の純粋な大自然の中に触れると、人は、自ずと大いなる何か、神聖な何かを感じやすくなる。これは古来の経験である。

 また、自然から、一元の悟りにつながる様々なことを学ぶことができる。例えば、自然の中には調和と、それに基づく慈愛を感じることができる。木々や山々は互いに争うことなく、与えられた役割を果たして調和している。

 そして、純粋な自然の中に没入する中で、自と他の区別が崩壊して、自分が大自然の一部である、ということが感じられるようになる。

〔2009年~10年 年末年始セミナー特別教本『《改訂版》一元の法則と瞑想法 卑屈・妬みを超えて感謝と慈悲へ』より引用〕

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●シンボル:外の神を象徴として解釈する思想――教えの三つの形態とシンボル

 大乗仏教の一部では、教え・悟りの境地が伝わる上では、三つの形態があると説くものがある。それは、①言葉による教え、②象徴・シンボルによるもの、③直感(以心伝心)によるものである。この教本は、いうまでもなく、言葉によって皆さんに、その思想を伝えようとしている。

 象徴・シンボルとは、私の解釈では、それを見たり触れたり聞いたりすることで、神聖な意識(仏教では仏性の覚醒)が促されるものだろう。

 〔中略〕

 また、これまで人工物だけについて述べてきたが、シンボルには、聖地などの大自然も含まれる。その光景を見ると不思議と神聖な意識が生じるような聖地の自然は、シンボルにほかならない。

 ひかりの輪では、その発祥の経緯において、聖地での修行で重要な気づきなどがあった時に不思議と虹を見ることが多く、特に太陽の周りの虹のひかりの輪(日暈(にちうん))については、それが仏陀・仏法の象徴の法輪とも形が似ていることもあって、天空に表現された法則の象徴とも解釈することがあった(天空曼荼羅)。

 また、各地に聖地巡りに行く中で、特に神聖な意識が生じる場所やその写真も、神聖な意識を引き出すシンボルとして位置づけてきた。

〔2011年夏期セミナー特別教本『《改訂版》輪の思想と宗教哲学』より引用〕

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●心と体と環境を整える具体的な実践:ひかりの輪での学習実践

 ひかりの輪では、心と体と環境を総合的に整えるように努めている。その中には、先ほど述べた気の流れを整えることも含まれている。

 〔中略〕

 環境面からのアプローチとしては、ひかりの輪では、まず自室・自宅の浄化を推奨している。浄化とは、まず、掃除し、整理整頓することである。掃除や整理整頓が、精神状態と関係するという経験則はよくいわれる。松下幸之助も、整理整頓が上手い社員は仕事もできると語っている。風水という中国思想では、環境にも「気」の流れがあると説き、掃除こそが、部屋の気の流れを良くする最も基本的な風水術としている。

 〔中略〕

 環境面からのアプローチの最後に、聖地巡りに言及しておく。聖地巡りは、その純粋な自然の霊気によって心身を浄化するとともに、その自然や、その地に縁のある過去の偉人から学び、究極的には、自然・宇宙と一体になる悟りの境地に近づくために有用である。

〔2013年GWセミナー特別教本『《改訂版》現世幸福と悟りの集中修行 不動心・人間関係・健康・自己実現』より引用〕

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●聖地――日本の良さの再発見

 また、上祐史浩オフィシャルブログに掲載された、以下の記事もあわせてご覧ください。

◎聖地とは?、日本の良さの再発見1

◎聖地の聖なる水、日本の良さを再発見2

◎聖地と大地のエネルギー、日本の良さを再発見3

◎聖地と温泉 日本の良さを再発見4

◎宗教の聖地と自然の聖地、日本の良さを再発見5

◎五大と五行・自然との調和:日本の良さを再発見6

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