聖地めぐり
ひかりの輪で行っている日本の聖地めぐりのご案内です。

2011年の聖地めぐり

【4月4日宗像五社5】筑前大島――沖ノ島と、中津宮の奥宮・御岳宮へ

◎道の神

沖ノ島の位置は、下記の図のようになっています。

(出典 沖ノ島バーチャルミュージアム より) 

 

『日本書紀』には、宗像三女神は、大陸に最も近く、大陸との海上交通の重要な道にあたるこの地に降臨され、お祀りされるようになったと記されています。

宗像大神は、『日本書紀』に出てくる3神の「貴(むち)」という名を持つ尊い神のうちの一神で、「最高の道の神」の意である「道主貴(みちぬしのむち)」とも呼ばれています。ほかの二神は、大国主神の「大己貴(おおなむち)」と、天照大神の「大日霎貴(おほひるめむち)」のため、古来篤く崇敬されてきたことをうかがい知ることができます。

 

◎御岳宮(みたけぐう)

沖ノ島を遙拝させていただいた後、この大島最高峰の御嶽山(224メートル)へと向かいました。この山頂に祀られる御嶽宮には、湍津姫神(たぎつひめのかみ)の荒魂(あらみたま)と天照大神がお祀りされています。

山頂の展望台は、絶景が広がっていました。沖ノ島もよく見え、対岸の北九州の山々も一望できます。

 

 

 

ここに、「海の正倉院」と呼ばれる沖ノ島のことを伝える看板が設置してありました。

 


沖ノ島からは、12万点もの神宝などが出土し、なんと、そのうち360点もが国宝に、また8万点もの祭祀具も国宝に指定されているそうで「海の正倉院」と呼ばれるのもうなづけます。
これだけの国宝が出土していることからも、この島一帯が国家にとっていかに重要な祭祀の場だったかがわかります。神代の時代から続く重要な祭祀の場なのです。

沖ノ島は、現在に至るまで神域とされ、一木一草一石たりとも持ち出してはならない、島に入るときは必ず禊ぎをする、女人禁制という掟が、今でも厳重に守られ、普段は神職が10日ごとに交代して、たった一人で奉仕し、日々、国家安泰の祈りが捧げられているのだそうです。

 

わたしたちは、ここから沖ノ島を遙拝し、古代から重視されてきた水を司る女神、国家を守る女神、海難から弘法大師海を救い、戦争の際に日本の連合艦隊を救ったといういわれもある海の神への祈りを行いました。

    

 

東日本大震災では、恐るべき大地震と大津波による未曾有の被害が起こり、それに原発の人災も加わり、いまだ何万人もの方々がたいへんな苦しみの最中にある中、せめてものお祈りをさせていだきました。被災された方々の速やかなご回復、犠牲になられた方々のご冥福をお祈りさせていただくとともに、水の災厄が静まりますよう祈りを捧げさせていただきました。

 

そして、人類の歴史において、人類を滅ぼしてきた水の災害に対し、今起こっている大変な災害を教訓として胸に刻み、今後のわたしたち一人ひとりが、目先の便利や利得に惑わされずに、智慧を持って、水の災害に対する十分な防備を行うことができますようにと祈るとともに、「水の神」という歌を皆で歌わさせていただきました。 

 

 

最後は、中津宮の奥宮である御嶽宮を参拝させていただきました。

 

 

階段を上った頂上は、質素で、奥宮としてたいへん神聖で厳かな雰囲気のする場所で、ここで今回の巡礼の無事の感謝のお礼をさせていただきました。

 

 

そして山を降り、海辺に下り、最後は島の道祖神を祀るという夢の小夜島(さよじま)を参拝し、帰途につきました。

 

 

今回巡礼させていただいたこの北九州と沖ノ島は、世界遺産にする運動の最中なのだそうです。、2009年1月5日に沖津宮・中津宮・辺津宮及び沖津宮遥拝所と沖ノ島全体を含めて宗像・沖ノ島と関連遺産群の構成遺産として世界遺産暫定リストに追加掲載されているということです。

 

この貴重で清らかな自然が、より大切に保存され続けますようお祈り申し上げます。

このたび参加していただいたみなさま、この地を日々守っていらっしゃる地元の方々に感謝いたします。

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