動画[講義]
上祐史浩の仏教・心理学等の講義の動画をご紹介します。

ネット生中継用教本テキスト(セミナー)

2018年6月24日 福岡教室上祐代表勉強会 講義資料
(2018年06月23日)

1.ヨーガと瞑想(禅定)

「ヨーガ」の原意は、体操ではなく、心のコントロールである。そして、一般に「瞑想」といわれるものは、ヨーガ・仏教では「禅定」などというが、禅定とは、瞑想による心の安定・集中を意味し、ヨーガの本来の意味と非常に近い。

※参考:禅定とは

禅定とは、「禅」と「定」の複合語であり、禅がサンスクリット語のディアーナに由来し(ディアーナが音訳されて、ゼンナとなり、禅になった)、定がサンスクリット語のサマディに由来する(サマディが音訳されて三昧となり、それを意訳して定となった)。ディアーナは静慮、サマディは(超)集中などと訳され、心が静まった、深い集中状態を意味する。

 

2.ヨーガの八段階の修行

古典ヨーガのラージャ・ヨーガには、伝統の八段階の修行があり、それは、

   ヤマ(禁戒・してはならないこと)

   ニヤマ(勧戒・するべきこと)

   アーサナ(座法・体位法→ヨーガ体操と瞑想座法)

   プラーナーヤーマ(調気法→呼吸法による気(プラーナ)の制御)

   プラティヤーハーラ(制感:五感の制御)

   ダーラナー(凝念(ぎょうねん)→一点集中)

   ディアーナ(静慮→集中の拡大)

   サマディ(超集中:主体と客体の合一)

である。

こうして、日常生活における戒律(ヤマ・ニヤマ)を実践し、アーサナ、プラーナーヤーマを行った上で、深い瞑想状態に入る段階を踏む。

 

3.仏教の三学

  仏教が説く三学とは、仏教の要となる三つの学習修行の実践項目であり、それは、1.戒(戒律を守る)、2.定(禅定=瞑想の実践)、3.慧(智慧)である。すなわち、戒律を守って、瞑想を行い、智慧(悟り)を得るというのが、最も基本的な仏教の修行のシステムということである。

こうして、日常の行動をコントロールする戒律が瞑想の土台になっている点は、ヨーガと仏教の共通点であることが理解できる。

4.ひかりの輪の修行の四つの柱

ひかりの輪が初期仏教・大乗仏教・ヨーガなどの古今東西の修行法を研究した上で、悟りを得るための修行を四つにまとめあげたものが、1.教学(→思考の浄化)、2.功徳(→日常の行動などの浄化)、3.行法(身体行法や瞑想→身体などの浄化)4.聖地(自分の身を置く環境の浄化)である。


5.生活習慣での注意点

 生活習慣を整えることは、単に生活習慣病を回避するためだけではなく、精神的な病気を回避し、健康・長寿・若さを保ち、心の安定・コントロールを目標としたヨーガ・仏教の修行を達成するうえでも重要である。主な生活習慣における留意点は、以下のとおりである。

①運動(適度な運動をし、関節・筋肉をほぐし、血流・気の流れをよくする)

→例えばヨーガのアーサナやプラーナーヤーマ、仏教の歩行瞑想、気功法など

②食事(バランスがとれ、個人の体質に合った食事)

③睡眠(夜更かしをしすぎない)

④入浴(運動とともに体をほぐし、血流・気の流れを改善する)

⑤掃除と整理整頓(部屋の気の流れをよくする)

⑥姿勢(詳細は下記)

⑦呼吸(詳細は下記)

 

6.瞑想直前の準備

瞑想を行う場合、いきなり行うのではなく、以下の準備を心がける。

①環境の浄化

瞑想する場の掃除・整理整頓・換気により、気の流れをよくする。

加えて、心が静まるような仏画・聖音・瞑想香を用いた霊的な浄化が望ましい。

②運動(詳細は上記のアーサナなど)

③姿勢

1.座法:安定した座り方(できればヨーガの座法)。

背筋を真っ直ぐにして、肩などの体の力を抜く。

2.手印:手の組み方。合掌・定印(じょういん)など各種ある。

緊張しているか眠気があるかなどによって選択。

3.目・視線:しっかり開ける、半眼、目を閉じるなど各種ある。

緊張しているか眠気があるかで選択する。顔は下を向きすぎないように。

④呼吸(上記のプラーナーヤーマ(呼吸法))

 

7.真言瞑想や読経瞑想の時の注意点

三密加持といわれ、1.身(身体)、2.口(言葉)、3.意(意識)の3点において、仏陀に近づくようにする。身体においては、上記の通り、座法、手印、目・視線などにおいて正しい姿勢を保ち、言葉においては、真言・読経をしっかり唱え、意識においては、仏陀・仏陀の教えなどを思念する。

 

8.瞑想のタイミング

朝起床後に瞑想すれば、1日全体の心や行動がエゴ・煩悩から離れた、よいものとなりやすい。「初めよければ」ということ。普通の人は、寝ている間は意思が働かないから、朝起きた直後は、エゴ・煩悩が生じている。

夜眠る前に瞑想すれば、その日の心や行動の汚れを、その後の睡眠や翌日に持ち越さずに済み、よい睡眠状態(=瞑想)を得ることができる。その日1日を反省する機会にも。

 

9.瞑想と智慧(悟り)

瞑想による心の安定と集中は、物事をありのままに見る力=智慧・悟りを与える。また、物事をありのままに見る努力は、心の安定につながる。

このことを仏教では「止観」と呼ぶ。「止」は、心(思考や感情)が静まって静止することであり、「観」は物事をありのままに見ることである。「止」によって「観」が生じ、「観」によって「止」が生じる。なお、止と観を別の言葉でいうと、大乗仏教が説く禅定と智慧であり、八正道の教えの正定と正見である。

物事をありのままに見る智慧が生じるほど、無智・貪り・怒りという3つの根本煩悩が和らぎ、根本煩悩から派生する他の煩悩も和らぐ。人の苦しみの根本原因は、仏陀によれば、煩悩にほかならず、その煩悩の根本は、無智・貪り・怒りである。よって、智慧が生じるならば、自分のいかなる苦しみも、1.貪り(欲張りすぎ)、2.怒り(嫌がりすぎ)、3.無智(間違った見方・今の自分さえよければという怠惰など)が原因であることに気づいて、解決することができる。

 

10.感謝の瞑想は仏陀の覚醒の扉

感謝の瞑想を深めて広げていくならば、1.自分の得ている恵みの膨大さ、2.自分の苦しみの裏にある恩恵、3.自分の慢心・罪、4.恩返しとしての利他の実践の重要性、5、万物が一体である真理などに目覚める(気付く・悟る)ことができる。

<<< 前へ【第371回『知られていないヨーガ、瞑想、仏教、仏陀の本来の意味』(2018年6月17日 大阪 73min)】

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