教本と講義
ひかりの輪で使用している教本やテキスト、それを解説した上祐代表の講話などをご紹介しています。

2016年05月

  • 2016年GWセミナー心理学講義教本『自己存在価値を求めて』 (2016年05月24日)

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     1.自己存在価値を求める

      自己存在価値とは、「自分が存在する価値」です。人が生きていくうえでは、「自分は存在する価値がある」と感じることは不可欠です。ですから、自分には価値があるという感覚=自己価値感を欲しています。

    「自分には価値がない」と感じて、生きていくことはとてもつらいことです。自分には「価値がない」というのは、自分には「生きる価値がない」、自分は「生きるに値しない」ということです。ですから、人が生きるうえでは、「自分が価値ある存在である」と感じることは必要なことであり、それを求めて人は生きていると言っても過言ではありません。


    2.2つの自己価値感

      この自己価値感には、表面的な状況的なものと、根底の基本的なベースのものがあります。

      表面的な状況的な自己価値感とは、「いい学校にはいったら」「表彰されたら」「スタイルがよくなったら」など条件が整って感じるものです。

      一方、基本的な自己価値感は、欠点や未熟な点があっても、それでも自分に価値があると感じることができる、ありのままの自分を認めることができる状態のことです。それは、存在自体に価値を感じているからです。「・・・だから」価値がある、価値がないではなく、無条件に自分には価値があるという感覚です。

    基本的な自己価値感が乏しい人というのは、条件を満たすことで自己価値感を求めます。基本的な自己価値感が乏しいので、足りない分を穴埋めしなければ生きていけません。
    例えば、他者の評価を過剰に求めることなどがそうです。評価されることで自分の価値を感じることができます。評価されないと自分は価値がない存在だと感じてしまいます。
    このことは、自己価値感が低い人は、承認欲求が強いということです。他者に承認されることで、自分の価値を感じられるからです。ですから、自己価値が低ければ低いほど、承認欲求は脅迫的にまで強くなります。

    基本的な自己価値感がしっかりしている人は、表層的な外的な評価や賞賛を過剰に求めることで、自己価値を感じようとする必要がありません。それらがなくても、自己価値を感じて充足しているからです。しかし、基本的な自己価値感が乏しい人は、自分の価値感を感じるため、それを求めなければいられません。そして、それ求める人生を送ります。

     

  • 2015年夏期セミナー心理学講義教本『ポジティブ心理学』 (2016年05月24日)

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    1.ポジティブ心理学

    ポジティブ心理学は、1998年、アメリカ心理学会会長であったペンシルベニア大学心理学部教授のマーティン・E・P・セリグマン博士によって創設されました。
    心理学の枠組みとしては最新の心理学です。

    ポジティブ心理学は、「生きる意味と目的を探求する心理学」で、何が人生を生きる価値のあるものにするか、という人生をよい方向に向かわせることについて科学的に研究する心理学、人生を生きる価値のあるものにする事柄を研究の主題として、取り組む心理学です。

    「ポジティブ心理学とは、私たち一人ひとりの人生や、私たちの属する組織や社会のあり方が、本来あるべき正しい方向に向かう状態に注目し、そのような状態を構成する諸要素について科学的に検証・実証を試みる心理学の一領域である、と定義されます。」
    (日本ポジティビティ心理学協会サイトより引用)

    「ポジティブ」という言葉から受けるイメージは、何でも楽観的に捉え、明るく元気という「空元気」、あるいは「現実逃避(軽視)」して明るく振る舞うという軽い浅薄なイメージがありますが、この心理学でいう「ポジティブ」はそういうものではありません。現実に苦難があればそれを直視して乗り越えて行こうという現実的・積極的なもので、にこにこ笑顔の元気さだけを扱うものではありません。この点、誤解されやすいネーミングだと思います。

    ポジティブ心理学の分野のなかで、中心的な理論として「拡張-形成理論」というものがあります。心理学博士のバーバラ・フレドリクソンという人の唱えた学説です。

    この他、ポジティブ心理学の理論として有名なものは「フロー体験」というものがあります。フロー体験とは、「そのときしていることに、完全に浸り、精力的に集中している状態で、そのことがすばらしくうまくいっている状態」をいいます。


    2.「拡張-形成理論」

    今回の心理学講義では、「拡張-形成理論」を紹介します。
    「拡張-形成理論」は、ポジティビティが心の拡張と心の能力・成長を高める(拡張-形成)ということを27万人のデータが証明した理論です。

    この理論を簡単に説明すると、
    ポジティブな感情が増えると、視野が広がり思考の範囲が広がり、さまざまな考え方や行動の可能性を開く、心身を開放し、受容性、創造性を高める、生活を改善する、人を成長させる、といものです。
    この理論は、ポジティブな心の状態=「愛」「喜び」「感謝」「安らぎ」といったポジティブな感情の研究から導き出されました。