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心理学教本

2015年夏期セミナー心理学講義教本『ポジティブ心理学』
(2016年05月24日)

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1.ポジティブ心理学

ポジティブ心理学は、1998年、アメリカ心理学会会長であったペンシルベニア大学心理学部教授のマーティン・E・P・セリグマン博士によって創設されました。
心理学の枠組みとしては最新の心理学です。

ポジティブ心理学は、「生きる意味と目的を探求する心理学」で、何が人生を生きる価値のあるものにするか、という人生をよい方向に向かわせることについて科学的に研究する心理学、人生を生きる価値のあるものにする事柄を研究の主題として、取り組む心理学です。

「ポジティブ心理学とは、私たち一人ひとりの人生や、私たちの属する組織や社会のあり方が、本来あるべき正しい方向に向かう状態に注目し、そのような状態を構成する諸要素について科学的に検証・実証を試みる心理学の一領域である、と定義されます。」
(日本ポジティビティ心理学協会サイトより引用)

「ポジティブ」という言葉から受けるイメージは、何でも楽観的に捉え、明るく元気という「空元気」、あるいは「現実逃避(軽視)」して明るく振る舞うという軽い浅薄なイメージがありますが、この心理学でいう「ポジティブ」はそういうものではありません。現実に苦難があればそれを直視して乗り越えて行こうという現実的・積極的なもので、にこにこ笑顔の元気さだけを扱うものではありません。この点、誤解されやすいネーミングだと思います。

ポジティブ心理学の分野のなかで、中心的な理論として「拡張-形成理論」というものがあります。心理学博士のバーバラ・フレドリクソンという人の唱えた学説です。

この他、ポジティブ心理学の理論として有名なものは「フロー体験」というものがあります。フロー体験とは、「そのときしていることに、完全に浸り、精力的に集中している状態で、そのことがすばらしくうまくいっている状態」をいいます。


2.「拡張-形成理論」

今回の心理学講義では、「拡張-形成理論」を紹介します。
「拡張-形成理論」は、ポジティビティが心の拡張と心の能力・成長を高める(拡張-形成)ということを27万人のデータが証明した理論です。

この理論を簡単に説明すると、
ポジティブな感情が増えると、視野が広がり思考の範囲が広がり、さまざまな考え方や行動の可能性を開く、心身を開放し、受容性、創造性を高める、生活を改善する、人を成長させる、といものです。
この理論は、ポジティブな心の状態=「愛」「喜び」「感謝」「安らぎ」といったポジティブな感情の研究から導き出されました。

 

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