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心理学教本

第35回心理学講義 『心理学の四大勢力』
(2016年11月26日)

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     20世紀になって大きく発展してきた心理学は、四つの大きな流れがあります。

第一の勢力:フロイトの精神分析、
第二の勢力:ワトソンなどの行動主義心理学
第三の勢力:アブラハム・マズローなどの人間性心理学
第四の勢力:トランス・パーソナル心理学


1.第一の勢力:フロイトの精神分析

  ご存知の方も多いと思いますが、フロイトは無意識の発見者といわれ、その功績は高く評価されています。 現代の心理療法のはじまりを創ったのはフロイトといってもいいでしょう。

  フロイトは、オーストリアの精神医学者でユダヤ人です。19世紀後半に自分の治療法を精神分析と名付けました。20世紀初頭に、弟子たちと勉強会を始めるようになり、その後、精神分析学会へと発展しました。ユングやアドラーなども参加していましたが、後に2人とも袂を分かち、それぞれの心理学を創始しました。

  フロイトは、神経症の原因が本人も気づかない無意識の中に隠されていることをつきとめました。無意識にある原因に気づいていくことに よって、神経症が治っていくと唱えました。

  その主な方法は、自由連想法(ある言葉を与えられ、その言葉から自由に思い浮かぶ考えを連想させていく方法で、潜在意識にある抑圧されたものに気づいていく)、夢分析によって、無意識の領域にア プローチすることです。フロイトは、人間の病んだ心の部分に焦点をあてていて、無意識というものをガラクタの集まりととらえていました。


1)フロイトの主要な理論・概念

(1)無意識の発見
  フロイトはよく無意識の発見者と言われるように、私たちの行動は無意識領域によって強く影響を受けていると言います。そして、氷山がちょうど海面下にほとんど沈んでいて、海面に出ているのはホンのわずかであるのと同じように、意識領域は氷山の一角であり、ほとんどは意識下の無意識領域であるといいます。

(2)錯誤行為
  日常において、「言い間違い」や勘違いなどの錯誤行為を犯すものです。それは、疲労であったり、他のことに意識が向いていたりすることがその原因ですが、細心の注意を払っているときにも起こる錯誤行為は、無意識の願望の現れだといいます。例えば、「~する」というところを「~しない」と言い間違えるなどは、無意識レベルでは「したくない」という願望があり、それを表面意識も気づかないうちに表現していたということだということです。

  ひとつ例をあげます。
  ある議会の議長は議会を開くにあたって、「諸君、私は議員諸氏のご出席を確認いたしましたので、ここに閉会を宣言します」と言ってしまいました。 議長が開会宣言の代わりに閉会宣言をしてしまったのも、議長は自分の属する党が議会での形勢が思わしくないので、閉会してしまいたいと思っていたのです。

(3)エス(イド)・自我・超自我
  フロイトは人の心を3つの要素に分けて考えました。

①エス(イド) ~快感原則~
  エスは人間の意識の最も深いところにあると考えました。エスとは、欲望本能のことで、心地よいことだけを求め、嫌なことを避けるという欲望です。「快感原則」というものです。乳幼児の時期はまさにこのエスによる快感原則だけで生きていると言ってもいいでしょう。

②自我 ~現実原則~
  人は成長するにつれ、エスによる自分の欲望だけで生きていくことが、困難を生み出すことがわかってくると、周囲との関係をも考慮し、他と折り合いをつけて自分の欲望を抑えたり、延期したりと現実に合わせるようになってきます。それが自我の働きであり、現実原則を確立していくことが自我の発達であると捉えました。(現実原則とは現実に沿った行動なり態度)
自我はエスを抑え込むだけでなく、現実の中で許される形にエスの力を変形します。芸術やスポーツなど文化的な方向に変えるなどです。

③超自我
  超自我とは、良心と考えられます。親や先生などの道徳規範を教える教育やしつけによる倫理的価値基準が内在化したもので、倫理的価値基準に従って自我を監視し、自我を健全な働きに導くもの。超自我は自我の一部として最終的に形成された領域で、道徳性・倫理性の根源。また、真・善・美の理想追求に向かわせる働きもある。

④エス・自我・超自我の関係
  エスは欲望そのもので、その欲求を満たそうとする=快感原則です。
超自我は、道徳性・倫理性の源で、道徳的融通のきかない、ある意味頑固親父のような、または優等生のような感じ。
  自我は、エスの奔放な欲望と超自我の頑固な倫理性の間で、現実に合わせてどのような行動をとるか調整コントロールするはたらき。

  このエスと超自我のバランスが崩れ、超自我が強くなりすぎて、エスの欲求を抑圧すると神経症になるということです。

  エスはすべての人にほぼ同様に備わっているものですが、自我や超自我は人によってそのタイプや高低のレベルは違っています。つまり、エスはもともと備わっているもので、自我や超自我は育ち・成長のなかで形成されてくるので個々に違いがあるということになります。

 

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