心理学講義の教本

2017年夏期セミナー心理学講義 『レジリエンス ~立ち直る力~』

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 1.レジリエンス

レジリエンスとは、衝撃的な出来事や困難な状況、ストレスを受けたときに、立ち直る力、回復力、復元力という意味で近年メンタルヘルスの領域で注目されている言葉です。
ストレスを受けた時に、落ち込みやすい、なかなか立ち直れないという人は、「レジリエンスが低い」ということになります。ストレスに強く、また、立ち直りが早い人は、「レジリエンスが高い」ということです。
レジリエンスが低い人は高い人と比べ、ストレスのダメージを受けやすく、精神的疾患に罹りやすいということが言えます。

レジリエンスは、ポジティブ心理学の領域でよく研究されています。ポジティブ心理学は、1998年アメリカ心理学会会長であったペンシルベニア大学心理学部教授のマーティン・E・P・セリグマン博士によって創設されました。心理学の枠組みとしては最新の心理学です。

ポジティブ心理学は、「生きる意味と目的を探求する心理学」で、何が人生を生きる価値のあるものにするか、という人生をよい方向に向かわせることについて科学的に研究する心理学、人生を生きる価値のあるものにする事柄を研究の主題として、取り組む心理学です。

ここでは一言、ポジティブ・シンキングとは別のものであることを付け加えておきます。その詳しくは後ほど述べます。

※ポジティブ心理学について詳しくは、心理学教本『2015年夏期セミナー心理学講義 ポジティブ心理学』をご参考ください。


2.レジリエンスが高い人と低い人はどこが違うのか?

レジリエンスが高い人と低い人の違いは何かを調査した研究がいくつかあります。

(1)レジリエンスの高さとポジティビティの量の関係

※ポジティビティ
感謝、知足、愛、喜び、安らぎ、興味、希望、感動など、幅広い肯定的な感情。そのような肯定的で、前向きな考え方や態度と、それによってもたらされる広い視野、優しい心、リラックスした身体、柔和な表情などの広範な意味も含む。

※ネガティビティ
不満、嫉妬、憎しみ、怒り、軽蔑、嫌悪、不安、恐怖などの否定的な心の働きと、それに基づいた態度。それによってもたらされる狭い視野、必要以上に緊張した身体、険しい固い表情などの広範な意味も含む。


アメリカの9・11同時多発テロ後の立ち直りの研究があります。
ちょうど、このテロ事件の起こる前に、100人を越える学生にレジリエンスの調査をしていました。この調査は、レジリエンスのレベルをある尺度を用いて測るもので、この尺度でレジリエンスの高い性格という結果の出た学生たちが本当に9・11後早い立ち直りをしているか確かめるための調査を行いました。
この調査の結果、前の調査でレジリエンスが高い性格とされた学生は、実際に早い立ち直りをしていました。それだけでなく、楽観性、冷静さ、人生に対する満足感が増えていたといいます。

立ち直りの早い学生と遅い学生の決定的な違いは、ポジティビティの量でした。ポジティビティが抑うつを防ぎ、心理的成長を促しました。レジリエンスが高い人(=立ち直りの早い人)は、その人の中で、普段からポジティビティの量がネガティビティの量より多いという結果だったのです。

 

 

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