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第41回心理学講義『 セルフ・コンパッション(自分への慈悲) ~自信を獲得する~』

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 1.はじめに

欧米では、ここ数十年、認知行動療法が心理療法の主な潮流となっています。認知療法の基礎を築いたのはアーロン・ベックです。
認知療法の基本的前提は、出来事に対する認知(思考)が感情を生じさせるというものです。

自己否定、自信のなさ、卑屈に対処する方法として、認知行動療法の流れのなかからコンパッション・フォーカスト・セラピー(CFT)という療法がでてきました。イギリスのポール・ギルバート教授が開発しました。コンパッション・フォーカスト・セラピー(CFT)は「セルフ・コンパッション」という言葉をキーワードとして理論を展開しています。コンパッションとは慈悲という意味で、コンパッション・フォーカスト・セラピーとは、「慈悲に焦点を当てた療法」とでも訳せ、「セルフ・コンパッション」とは、「自分に対する慈悲」ということになります。

「コンパッション」という言葉は、CFTでは、単なる「優しさ」「思いやり」という意味にとどまらず、自分の苦悩や課題に対して前向きに立ち向かおうという積極的に対処するという意味が含まれています。

抑うつや不安に悩む人の多くが、自己否定、自信のなさ、卑屈を抱えています。CFTはそのような人が卑屈を越え自信を身につけていける方法として「セルフ・コンパッション」という方法を提供します。

自分に価値を感じない、自信がない、卑屈であるということは、物事をうまく行うことに、また、ウェル・ビーイング(身体的、精神的、社会的に良好な状態)にも大きな影響があります。そして、自分や他人に慈悲を向けることが、自分の価値を感じ、ウェル・ビーイングの感覚を高めることが科学的研究でも立証されています。自分に対して慈悲の心を向ける頻度が多いほど、より幸せになり、困難に直面したときに立ち直りが早いということです。他人を手助けし、慈悲の心を向けることでウェル・ビーイングが促進されます。

CFTは、自己否定し、自己価値を損なう自己批判の問題に対して、セルフ・コンパッションを通して自信をつけることを目標とします。

 

 

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