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私と一般の方々との意見交換の中から、Q&A方式にしてご紹介します

Q&A 新団体について

賠償よりも解散したほうがいいのでは?

Q

被害者は、賠償ではなく解散を求めているのに、なぜ解散しないのでしょうか?

A

  この点について、一般に知られている情報が相当に不足していると思いますので、これまでの経緯を詳しくお話しします。



  第一に、私たちが脱会した旧団体アーレフが、2000年から被害者賠償をするようになった経緯からお話しします。



◎1999年までの経緯



  まず、1999年までは、旧団体は賠償をしていませんでした。その理由は、



(1)事件の賠償の法的責任は、1松本智津夫氏らの事件の関係者と、2宗教法人オウム真理教にあり、事件の関係者ではなく逮捕されなかった信者達は法的責任を負っていなかったこと。



(2)1999年末までは、事件の関係者ではなく逮捕されなかった信者達は、教団の事件への関与を認めていなかったこと。その背景として、そのほとんど信者が事件前は教団の事件に対する関与を知らなかったし、また、その後も多くがそれを信じていなかったこと、



ということができると思います。



  なお、宗教法人オウム真理教は1996年に破産手続きに入り、その残余資産は全て信者ではなく、(被害者遺族の賠償を担当する裁判所が任命した弁護士である)破産管財人の管理するところとなりました。



  しかし、1996年の破産手続きの後に、事件に関与せず逮捕されなかった信者達が行った活動による収益については、宗教法人オウム真理教の財産とはなりません。

  そして、そのような信者には、法的には賠償責任がありませんでした。



◎2000年の賠償契約の経緯



  次に、2000年の経緯について説明します。2000年には、私が刑を終えて教団に復帰しました。



  まず、その年の1月から2月にかけて、教団の事件に対する関与を認め、謝罪し、賠償を行なう声明を出し、オウムを改めてアーレフとなりました。



  そして、その年の5月頃かと思いますが、破産管財人が、私や村岡(当時のアーレフ代表)のところに来られて、教団が破産管財人と賠償に関する契約を締結することを提案されました。

  結果として、賠償契約は7月に締結されました。



  契約に多少なりとも時間がかかったのは、私達が教団の中で話し合う必要があったことと、その一方で、被害者遺族の方の中で、解散を求めて賠償契約を結ぶことに反対する方々もいる中で、破産管財人が調整を図る必要があったからだ、と推察しています。



  この点が、被害者は賠償ではなく解散を求めているのではないか、というご質問と関係する点ですが、私たちの認識は、私たちが被害者遺族の方々と直接は対応できない中で、破産管財人の方が、被害者遺族の方々の意向を含めて、総合的・最終的な判断をして、賠償契約を結ぶことになったというものです。



  この際に、賠償契約が教団の存続を認めることになるのではないかという声が、被害者遺族の方々から出たことは私たちも承知しております。実際に、賠償契約は、教団が適法である限り、教団が、事業等によって収益を得ることを前提としています。



  そして、この問題に関しては、報道された破産管財人のコメントして、解散を求めることもあるが被害者遺族の方には賠償金が必要な人もいる、という報道がありましたので、私達も、当時、そのように理解しておりました。



  また、最近も、破産管財人からは、「被害者の方の中には、解散を求める意見も強いが、一方で、かといって団体・結社の自由もあり、まずは最大限、賠償金を支払わせるのが先決であるという方もいて、一様ではない」とお聞きしており、また、被害者の関係者の方からも、「被害者の中には解散を求める声は強いが、同時に賠償金は喉から手の出るように欲しいという方もいる」とお聞きしております。



  よって、今時点での私たちの考えとしては、



1)解散と賠償の双方を求める被害者遺族の方々のお気持ちに最大限に配慮し、



2)旧団体を脱会して、一連の事件を総括し、旧団体・松本氏の教えを一切用いないようにして、二度と過ちを犯さない新しい団体として生まれ変わる努力をなしつつ、



3)新団体においても、賠償金の支払いを引き受けて継続する、



ということが、唯一現実的な道であると考えています。

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