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私と一般の方々との意見交換の中から、Q&A方式にしてご紹介します

Q&A 経済の問題

詐欺で財産を失った母のショックを和らげるには?

Q:はじめまして。
わたしの父母は、取引銀行から詐欺に遭い、
数千万円を失いました。
警察や弁護士にも相談しましたが、
どうやら泣き寝入りするしかなさそうです。

そのショックのあまり、
母がノイローゼのような状態になり、
今、神経科に通っています。
薬を飲み続けていますが、なかなか治りません。

知り合いの僧侶は、
「(カルマの)借金を返したと思いなさい」
とアドバイスしてくれたのですが、
母はなかなかそう考えられないようです。

また、フィナンシャルプランナーに
ライフプランを立てていただいて、
今後の一生の試算をしていただいたところ、
「贅沢をしなければちゃんと生活していける」とのこと。

ただ、老後は旅行などを楽しみたいという意識が強く、
在職期間中は働き詰めだったので、より苦しいのでしょう。

夜などは、父もうなされています。
わたし自身もこの一年間、
重い荷物をしょっているような感じでした。
休みの日も弁護士事務所やら、
家庭の問題のための所用が絶えませんでした。
それでも、この状態が永遠に続くわけでもなかろうと思い、
なんとかやってきました。

それでも、なかなか良くならないので、
仏教的な法要を前述の僧侶にやっていただいたりしてますが、
ミラクルは起きません。

わたしもお金は好きなのですが、振り回されるのはいやです。
やるだけやってどうにもならないなら、
さっさとあきらめればいいものを、
親子とはいえ、考え方は違うようです。

今はただ、見守るだけの日々ですが、
それが、一番いいことなのかわかりません。

とにかく、過ぎたことをくよくよと考え、苦しんでるのは、
あまりにかわいそうなので、どうすればよいか、
アドバイスを頂きたいと思いメールしました。
A


◎財産を失ったことの良さを具体的に考えてみる

お便りありがとうございます。大変そうですね。
ご質問ですが、わたしはまずご自身が
心の安定を得る必要があるように思います。

わたしは、財産に限らず執着の対象を失ったとき、
人がどうなるかについて、
多くの信者のケースをみてきました。
煩悩破壊が修行ですから、これはわたしの専門です。

その経験からしても、あなたのお考えのとおり、
執着の対象を失ってから、放棄の心が生じるまで、
多くの場合、多少の時間がかかります。

しかし、必ず変わるときが来ます。

これはカルマが落ちるという状態ですが、
自分の経験からしてもこういう時期が必ず来ますから、
これを確信してください。

というのは、あなたとお母さんは、精神的に近いですから、
互いの心が影響を与え合う面があり、
お母さんが放棄するためには、
あなたの方に放棄の心が必要だからです。

あなたが、お母さんの変化を
気長に待とうという心境になったとき、
お母さんが変化し始める可能性があります。


◎失ったことは悪いことではない

それから、お母さんは、
失ったことを悪いとしか考えていないようですね。
僧侶が「カルマの借金を返したと思いなさい」というのは、
「それを悪いと考えるな」という諭しだと思いますし、
仏教的な導きですね。

ただ、現代人にはカルマの法則の概念がないので、
それでは納得しにくいと思います。

ですから、お母さんがわかるように、
失ったことの良さを諭してあげる方法もあります。

たとえば、現在、多くの飢餓民が地球にいて、
日本人は飽食を貪っています。

お金があって贅沢するということは、
その人たちを苦しめながらするわけです。

そして、自分が財を失った人は、
同じような苦しみを経験している人の気持ちも
よくわかるようになります。

失業が増える日本の中にも外にも、
今のお母さんだからこそ気持ちがわかる、
苦しんでいる人が大勢いるでしょうね。

こういったふうに、「物を失ったことは、その代わりに
もっと大切な精神的なものを得る始まりなんだ」
とお話ししてあげてください。

そして、その前に、お母さんの問題を抱えたあなたも、
実は、それによって失ったものだけではなく、
その裏に得られたもの、得られるものがあるはずです。

困難の経験は、人を努力に導き、
同じような苦しみにある他に対する優しさを与えます。

あなたのメールにわたしがお答えしているのも、
ご存じのようにわたしもいろいろ苦労しているからではないかと思いますし、
その経験をもって、お答えしています。

そして、今のあなたの苦しみは、
長い人生のなかでは、喜びに変わっていくことでしょう。

これが仏教真理、苦楽表裏の法則といいます。
短いですが、ご参考になれば幸いです。
人生修行、頑張ってください。

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