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私と一般の方々との意見交換の中から、Q&A方式にしてご紹介します

Q&A 対人関係

日本人のなれ合い行動に付いていけない

Q

こんにちは、上祐さん。わたしは十五歳の高校生です。
わたしは幼稚園のときからアメリカに住んでいて、
最近日本に戻ってきました。

四月に日本の高校に入学して約一カ月が経ちましたが、
日本の学校になかなかなじめません。
日本の高校生とは根本的な考え方が違うようで、
心からわかり合える友達もできません。

わたしのクラスメートは、
アメリカから来たわたしに優しく接してはくれるのですが、
わたしは、日本の子たちの集団行動をどうしても好きになれません。

日本の子たちは、いつでもどこに行くにも一緒で、
自分の意見というものをしっかりと持っていません。
そして、友達同士ではっきりとものを言い合わないので、
わたしにはうわべだけの友達だとしか思えません。

このような人たちの中で、
これからずっとやっていく自信がありません。
日本人のなれ合いの集団行動に付いていけないわたしは、
日本ではやっていけないのでしょうか......?

上祐さんはこのことについてどう思いますか?


A


◎時代を変えるのはアウトサイダー

君はわたしと似ていますね。
日本社会の中で変わり者で、
自分の生き方を貫いているところがあります。

それから、君よりは遅いですが、アメリカに縁があり、
英語を学び、オウム真理教のニューヨーク支部を開設しました。

さて、ご質問ですが、わたしの経験からしても、
日本人のなれ合いの集団行動に付いていけないというあなたですが、
だからといって日本でやっていけないことは決してないと思います。
日本の社会で、あなたのような性格でしっかりとやっている人、
重要なことをやっている人は多くいます。

そして、特にこれからの日本は、政治・経済その他様々な分野において
戦後の体制が崩れて、新しい時代を創造しなければなりません。

そういう時代に必要なのは、
あなたのように他人の真似をするばかりではなく、
自分の考えをしっかり持って探求していくタイプの人でしょう。
歴史を分析しても、時代を変えるのは、
他の真似をしたり群れをなしている人ではなく、
その社会のアウトサイダー的な人です。

◎それぞれの良いところ、悪いところを発見しよう

それから、今の環境は、あなたにとっては
少し居づらい感じがするかもしれません。
しかし、その苦労は、将来、あなたの大きな財産になるでしょう。
特に若い時期に、いろいろな国の違った文化・習慣を経験・理解できれば、
大人になって、本当の意味で国際的に活躍できる人間になるでしょう。

そのためには、アメリカ的な風習を善とし、
日本的な風習を悪と考えるのではなく、
アメリカも日本もそれぞれ世界の大国になった国ですから、
それぞれに良いところ・悪いところがあるのではないかと考え、
それを発見することができれば最高です。

例えば、君が言うように、日本人は、
はっきりと言葉で自分の気持ちを表現しないところがあります。
しかし、だからといって本当の友達ができないというわけでもありません。
言葉で表現しない代わりに、
相手の気持ちを察する努力をする傾向があります。
これは、欧米でも紹介されている日本人の特殊な文化・能力で、
「腹芸{はらげい}」といいます。
相手の"腹=内の気持ち"を察し合うことです。

何かが不得意な人は、
それを補う別のものが発達するのが普通でしょう。
短所の裏には長所があるものです。
こうして、大きな見方・多角的な見方ができるようになると、
好き嫌いがなくなり、すべての人を愛せるようになります。

あなた自身の境遇についても、
日米二国で生活することは、苦労が二倍になるでしょう。
これ自体はつらいことかもしれません。
しかし、苦労が二倍なら智慧も二倍になります。
こうして、短所の裏に長所があり、
苦しみの裏に喜びがある、というのが仏教的真理です。
頑張ってください。君の将来に期待しています。

 

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