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私と一般の方々との意見交換の中から、Q&A方式にしてご紹介します

Q&A 人生の意味について

幸せとは一体どのような状態か

Q:世間的に「幸せになりたい」ということは
誰も考えることなんですけれども、
一体どういう状況になったらそれが達成できているのか。
それは端から見ての状態なのか、
自分自身の内部にあるものなのか。

それが目標としてはっきりしないので、
一体お金をたくさん得たらいいのか、
家族が精神的に安定したらいいのか、
友達がたくさんできてその関係がすごく良かったらいいのか、
それとも、そういったものを全部得ないと
自分は幸せにはならないのか、
考えがまとまらない。

もしくはそんなことは一切必要ないんだと、
ごく普通に生きていれば、
特別そんな幸せというものを追い掛けなくても、
自分の生命が終えるまでごくありのままでいれば
--たとえ他人が何と言おうと家族が何と言おうと

--そういったことはそれほど重要なものでない
という気持ちもあるんですよ。

ただ言えることは、やっぱり自分の家庭の中のこと、
小さい範囲ですけれども、妻や子供から
「お父さん、本当に頑張ってくれてありがとう」と言ってもらえると、
自分はすごく幸せだなと、そう感じるんですけれども。
それは単なる見掛け倒しなのか......。

そういうことに関して、例えば修行すればいいんだとか、
そういう答えになるんでしょうか。

A



◎「あるがままに生きる」ための考え方

非常に重要な質問だと思いますね。
まず、お金の問題に関しては、日本人が典型例だと思うんです。
これだけ豊かになっても、
ちょっとGNPが落ちて失業すると自殺してしまいますよね。

つまり欲望には限りがなく、
求めれば、「守りたい」「もっと得たい」「失いたくない」ということで、
むしろ苦しみの因にもなる。

一方、一人当たりのGNPが日本人の二十分の一、百分の一の人でも、
途上国で心安らかに暮らしている人もいるんですよね。
ですから、欲望に際限がないのというのが第一のポイントだと思うんですよね。

そうすると、おっしゃったように
「あるがままに生きる」というのがベストだということになるんですけれども、
何をもってしてあるがままに生きられるのか、
というのが問題になるかなと思うんだよね。

まず、与えられたもので満足するという心の働きがあれば、
それはたいてい苦しみはないですね。

ただ、修行には二つのプロセスがあって、自分個人が幸福になる、
それからもう一つは他人も幸福にしていくというのがある。
小乗と大乗といいます。

で、小乗の場合は要するに一切にこだわらずあるがままに生きる、
与えられたままに生きる。
そうであれば、その人は全く心が揺れないと思いますね。

だから、その周りの人たちを見ていて、
そのように生きられない人たちがたくさんいて苦しんでいるとすると、
その人たちに対するアプローチ、
これは進めていかなくてはいけないだろうなと思います。
ということになるんですね。

だから、個人の完成を目指すのだったならば、
外界のいかなるものにもとらわれない、
あるがままの生き方でいいだろうと。

しかし、他人の幸福ということも考えるのだったならば、
他人を向上させていかなければならないので、
そういう意味でその欲求は残して生きていく、
その欲求だけを残して生きていくという形になると思います。
後者が菩薩{ぼさつ}的な生き方かなと思いますね。

◎見返りを求めない愛の実践

あなたがご家族からそういった形で感謝されるとうれしいというのは、
人間としてはごく自然な心の働きかな、とは思いますね。
ただ、その裏側に「自己の存在意義を求めたい」というところ
あると思うんですよね。

この「自己の存在意義を求めたい」という心の働きが、
場合によっては苦しみをもたらす可能性がある。
だから、見返りを求めない愛の実践が一番崇高な愛の働きだ、
神々の心の働きだとはいいます。

それは、結局家族だけではなくて、
また簡単に言うと地球・宇宙の生き物すべてに対しての愛というか、
それは要するに感謝が返ってきませんよね。

感謝が返ってこないところに発せられる心の状態、愛の状態が
本当は最も人を安らがせる。

逆に言うと、イメージとしては一人島にいて、で、寂しくもなく、
すべての地球の生き物のことを愛する心が生じている場合、
これが最も強く、広く、しなやかで幸福に満ちた状態でしょうね。

普通、人間というのは「人」という字があるように、
支え合っていますよね。
あれは、逆に支えがいるんですよね。

自分を認めてくれる、大切にしてくれる誰かがいてほしいと、
そうでないと寂しいと。
これを超えたものが、本当に人間を超えた仏陀の状態だろうと。

だから理想を言うと、一人でいて他に求めず、
しかしすべての人を一方的に愛している状態、
これが最高の人間を超えた魂の状態かなと自分では思うんですよね。
これを一応仏教では「菩提心{ぼだいしん}」と呼んでいると思います。

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