2008年02月

  • なぜ人は死ぬのか (2008年02月23日)

    今日、あるミクシィの方から、興味深い質問を受けました。

    それは、死ぬとはどういうことか、なぜ死ぬのか?という質問でした。
    彼は、まず、死ぬとはどういうことか、と問いました。
    そして、なぜ死ななければならないのか、と問いました。

    酒、女、友、学、空、星、花などがある、
    この素晴らしい世界から、あと数十年たつと、
    自分はどこかに消えてしまう。
    これはなぜだろうか、と問いました。

    彼は、「私は死にたくない」と言います。
    これについて、常に悩んで生きているそうです。


    私は、自分の宗教的な実践の視点から、次のように答えました。

    なぜ、あなたは死ぬか。それは、あなたが生きるからです。
    なぜなら、生と死はセットだから。

    生きるために、あなたは、食べ物などで、
    必然的に、他の生命を奪います。
    美味しい食べ物は、他の生き物の犠牲の結果。

    こうして、人が生きる、ということは、他の生命が死ぬ、ということ。
    その業の結果、いつかは、自分の生命も奪われる。
    これは、ある意味で、公平なことです。

    もう一つあります。
    あなたのように、死ぬ人がいるから、
    生まれてくる赤ん坊が、生きることが出来ます。
    人類が、これまで存続してきたのは、
    死ぬ人と、生きる人のバランスがあるから。

    もしそうでなければ、人口が爆発して、
    人類はとうの昔に滅びています。
    大自然の営みは、生と死のバランス、
    生と死の循環によって続いています。

    そして、仏教では、人は死ぬと、生まれ変わる、と説きます。
    老いた体が、死ぬことで、新しい体が、生まれてくる。

    こうして、生と死はセット
    あなたが生きるから、あなたのために死ぬ生き物たちがいる。
    そして、生きるということは、死に近づくこと。

    あなたが死ぬから、、
    生まれてくる人が、生きることが出来る。
    そして、死んでいくことは、新しい生に近づくこと。
    生きていくことは、死んでいくこと。
    死んでいくことは、生きていくこと。

    生と死を超越した、真の幸福は、
    人生の一面だけを見て、一時的な快楽に耽るのではなく、
    生と死、快楽と苦しみがセットである、という真実を理解した後に、
    得ることができる境地だ、と思います。

    それは、生と死によっては、壊れない類の幸福です。
    それによって、死に対する恐怖は和らぎ、
    消えていく、と思います。

    このように答えました。