2010年までの日記

愛著による妄信
(2007年03月04日)

3月4日

昨日お話ししたことは、私だけでなく、
多くの信者もそうだ、と思います。

信者の中には、元代表が、
世の中で一番自分を愛してくれた存在だ、
元代表が、一番自分のことをわかってくれた、
と思う人が少なからずいます。


一般の方から見れば、
それは何とも理解しがたいことでしょう。

あれほど悪しき事件を起こした
悪鬼のような元代表に、
なぜ、信者はそう感じることがあるのか。

単に元代表に一定の超能力やカリスマ性があり、
気配りが効いて、面倒見が良い、
だけで愛著するだろうか。


私はそうではないと思います。

私は、アーレフの代表として、多くの信者を見てきました。

信者の中には、子供の時の傷、家族との傷、学校での傷、
社会での傷がある人が、当然います。
少なくありません。
いや多いと言うこともできます。

出家した信者は、家族・学校・職場の
人間関係を捨てた人たちです。

私自身は、エリートコースでしたから、
自分の自覚としては、現世に苦しみがあったとか、
傷があったとは思いません。

しかし、私の周りの信者には、傷のある人が多くいます。
だから、自分についても、
自分で気づいていないだけかもしれません。

私は、小学生のころから、
父親と別居する家庭環境にありましたから、
その結果、元代表が、文字通り、父親代わりになりました。

元代表がそのように表現していましたし。
元代表の妻も、
元代表が私をそのように見ていると語っていました。

この元代表と私の親密な関係は、
教団の中でも知られています。
でも、それは私に特別なことではないかもしれません。


教団の中で、元代表を
父親代わりにしている人は少なくないようです。
いわゆる父性への欲求でしょうか。
智恵・力・安定・愛への欲求。

信者の中で、
一般の人の目を気にしなければならない場所において、
元代表を隠語で、お父さんと呼ぶ人もいます。

自分のことはともかく、
生い立ちに傷がある人の話をよく聞きます。
家族の問題、学校での問題、社会での問題。

ともかく、自分たちが経験した、
家族、学校、社会の中では、
それが未熟で狭い範囲の経験であったとしても、
少なくとも、元代表を超えるものがない、と感じたのでしょう。

もちろん、それは偏った見方でしょう。
親の愛、学校の先生の愛、
友人の愛、会社の同僚・上司の愛。

それは元代表のようなカリスマ性はなくても、
心から感謝すべきものがあった、と思います。

しかし、大変申し訳ないけれど、
事実として、そう感じることができなかった。

人によっては、元代表に会うまで、
誰一人として自分を愛してくれない、
という被害妄想的な孤独感、寂しさを
感じていた人もいるでしょう。


そして、彼らにとっては、
世界の中で、唯一自分を愛してくれた人が、
ないしは、世界の中で最も自分を愛してくれた人が、
世界の中で、最悪のテロ事件を起こしてしまった。

そういう現実が、元代表が逮捕された後に、
目の前に立ち現れました。


このような信者の心境を
ある程度察する立場にある自分には、
何とも言いようがない状態です。

そして、元代表以外については、
親を含めた多くの人が、
むしろ自分自身で苦しんでいて、
元代表のようには、自分を成長させることができない、
と感じてしまった。

そして、元代表に強く愛著し、
そうしている自分自身に強く愛著していると、
元代表と自分がなした悪いことも、否定・反省できなくなる。

それが、事件を否定できない信者の
心理の根底にあるものだと思います。

そう、私は思うようになりました。


◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎


さて、今、私のいる世田谷の教団施設では、
毎日、公安当局の方々が、教団信者を監視しています。

新団体ができることもあって、
表情が以前よりも、若干厳しくなったようです。

私は、あまり接することはないですが、ある信者が、
最近、あんまり公安の人たちが、挨拶を返さなくなってきた、
と言っていました。

公安当局の皆さんが、日本の国民のために、
教団を監視して、教団の問題点を批判し、
必要な圧力をかけるのは、当然のことだと思います。


しかし、信者が変わっていくために必要なのは、
本当に必要なのは、
甘えだとは思いますが、
元代表以上に、彼らを愛してくれる何か、
そう感じる何か
かも知れません。

人は、厳しさだけでは、導けない、と思います。
悪いことを罰する厳しさ、
悪いことをしないように見張る監視だけでなく、
同時に、辛抱強く、愛を持って、
変化・成長を促し、励ます導きが、
必要だと思います。


この点については、私自身の不徳を強く感じます。
代表派・新団体の構成員は、全教団の2割弱だ、と思います。

これは、代表である私の力量の不足、
愛の不足であることは明白です。

まず、自分の反省と努力が第一です。
しかし、同時に、オウムの問題を解決するには、
多くの方々の力が必要なことも事実だ、と思います。

すべての日本の人々のために、
信者のためにも、一般の人のためにも、
皆さんの力を貸してください。

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